
今年も昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発令に伴い更なる感染防止対策が求められる中、日本実践空手道教育協会の来年度の侍杯はJAC(ジャパンアスリートカップ)指定の予選大会に決まり2023年1月にJAC本大会を迎える事になります。
侍杯も20年を越える歴史ある大会で今後選手の皆さんが成長して行くひとつの大きな大会となる事でしょう。
武道空手道は技を競い勝敗を決するだけでなく礼節を学び厳しい稽古に耐え心身共に鍛錬する事で強靭な肉体、強い精神力を持つようになります。
精神修養には平常心、不動心を養う事でより強い精神力を持ち己に打ち克つ武道の良さを身に付けるものです。
コロナ時代となり生活スタイルが一変する中、新たな時代を切り開く為、日本実践空手道教育協会は今後も困難な課題に立ち向かいこれからも次代を担う青少年健全育成に力を注ぎ現代社会に於いて活躍できる人間を育てていきたいと思います。
日本実践空手道教育協会 会長
河合 哲男

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2023年がスタートしましたが東洋の十干十二支では癸卯の年です。
「癸」は十干の10番目で生命の終わりを意味し次の新たな生命が成長し始めている状態です。
「卯」は十二支の4番目で草木が萌え出る春の訪れを感じる時です。
これらを併せた「癸卯」は「厳しい冬が去り春の兆しが訪れる」「これまでの努力が実り芽吹き始める」といった年を予感させます。
昨年までは新型コロナウィルス感染症の影響もありましたが武道にとっては少し春の兆しが見えたように思いました。
そんな中、変革に向け新しいチャレンジを試みながら少しずつ確実に新しい力を培ってまいりました。
昨年春には政府からコロナ禍で感染拡大しても行動制限なしという通達で一気に経済も動きそれまで中止になってたそれぞれの大会も開催されるようになり曲がりなりにも何とか成果を上げたように思います。
厳しい冬も去り春の兆しが見え始め今年は芽を出し目に見える成果につながるよう頑張っていきたいと思います。
2023年はウサギのように跳躍し飛躍する希望に満ちた1年にしていけるよう成果を出すとともに今年に出る芽がもっと未来に大きな花を咲かせることを見据えた青少年健全育成に取り組みたいと考えております。
武道の精神である「礼に始まり、礼に終わる」この精神こそ日々の練習の中また戦いの中で切磋琢磨し合う相手が居てこそ初めて自分自身を高めることができます。
そのため試合においては相手への敬意を表すために心を込めて礼をします。
相手への敬意を表すことにより自分をコントロールできる側面もあり技の未熟さや心の未熟さがケガやトラブルの原因になりかねません。
それらを回避するためにも礼儀を尽くし技や心をコントロールする必要があると思います。
礼儀は武道に限らず社会生活の営みには欠かすことはできません。
仕事上の上下関係、先輩や親しい友人、一期一会で逢う方に対しても礼儀は必要でありさまざまな人間関係の中で培われていくものです。
礼儀の本質を体得していくことで感謝の気持ちを持ち謙虚になり相手を思いやる心を養っていくことでしょう。
新たな時代の幕開けに日本実践空手道教育協会は次代を担う青少年の健全育成に力を注ぎ全力で取り組む所存です。
日本実践空手道教育協会 会長 河合 哲男